今回のモラ語は

話を大きくするな
です。
このモラ語は、当サイトの生体図鑑では
無力化系
に分類されます。
その中でも
“相手の感情や問題意識を小さくする”
矮小化型と言えるでしょう。
一見すると冷静論。
「大ごとにするな」
「騒ぐな」
という、場を落ち着かせる言葉にも見えます。
しかし実際は、
問題の規模を操作して、議題を終了させる言葉です。
今日はこの言葉について、ゆるり考えていきましょう。
前提
暴言・暴力・物に当たる・経済的締め付け・無視
など、物理的・生活的に危険がある場合は、構造分析よりも安全確保が最優先です。
当サイトではそれは、

すぐ逃げて!!
案件です。
また、このセリフを言う人全員がモラハラというわけでもありません。
一度言っただけ、
感情的になっただけ、
本当に誤解のケースもあります。
ただし。
このモラ語で話が終わるのが続く場合は要注意。
「話を大きくするな」で毎回議題が打ち切られるなら、
それは
縮小・矮小化パターン
に当てはまることがあります。
何が起きているのか
「話を大きくするな」は、
やらかしをノーカウントにしようとする言葉です。
では、なぜそんな矮小フィルターをかけるのでしょうか。
実はモラ傾向の人にとって、問題の大きさは
客観的な事実ではなく、プライドが傷つく度合いで決まる
のです。
このフィルターの目的は
「自分のプライドを守り、責任から逃げ切ること」
にあります。
会話シチュエーション

さっきの言い方、すごく傷ついた。無視するのもやめてほしい

そんなに話を大きくするなよ。
夫婦なんてどこもそんなもんだろ。
お前がイチイチ反応しすぎなんだよ。

他の夫婦は関係ないよ。私が嫌だって言ってるの。

お前と話すと疲れるわ。
何でも大事件にして、俺を悪者にしないと気が済まないんだな
自分の言動を「どこの家庭も同じ」という架空の統計データで薄め、
こちらを「神経質なクレーマー」に認定。
話し合いのリングからさっさと降りて、問題解決などする気もありません。
一方的に会話終了。
よく観察してみましょう
一見すると
そんなふうにも見えます。
でもよく見ると
実は「ちょっとやらかしたな…」とわかっていて、事実を小さく折りたたんで隠しちゃいたいんです。
でも、あなたが冷静に事実を伝えると、話のサイズは元通りになってしまいます。
だから、

私の方がおかしいのかな?

騒ぎすぎなのかな?
とこちらに自責の念を抱かせて、議論を強制終了させようとしています。
「大げさ」との違い
似ています。
でも矢印の向きが少し違うんです。
「大げさ」はあなたの感情にベクトルが向きます。
→ あなたが過敏。
「話を大きくするな」は議題内容にベクトルが向きます。
→ その話は扱う価値がない。
どちらにせよ結果は同じで、こちらが悪いことになって、話し合いは一方的に終了し、問題の解決にはいたりません。
このモラ語の本音
彼らが最も恐れているのは、自分が「悪者」や「加害者」として定義されることです。

話を大きくするな
と言うことで、
「これは事件(大きな話)ではない。ゆえに俺は犯人(加害者)ではない。」
というロジックを無理やり成立させようとしています。
「本当はダメだとわかっている」からこそ、その“ダメなこと”を限界まで圧縮し、罪悪感を自分の視界から追い出そうとしているわけです。
むしろ“話を大きくしている”のは誰か
あなたは「傷ついた」と言っただけ。
それを
に変換したのは誰でしょう。
本当に話を大きくしているのは、
責任を避けたい側です。
どうする?
サイズ論に乗らない。

大きい小さいの話じゃなくて、私はこう感じた。
それだけで十分です。
理解させるのが目的ではありません。
相手が問題を「小さく」したがるなら、あなたはそれを「大きく」しようとするのではなく、
「そのままのサイズで机の上に置いておく」
だけでいいのです。
大小の問題に巻き込まれないことが目的です。
ひとやすみメモ
モラ傾向の人は「反応」が大好物。
怒る
泣く
必死に説明する
全部エネルギーになります。
「話を大きくするな」と言われたら、
サイズ論には乗らない。
静かに引く。
これが一番効きます。
まとめ
「話を大きくするな」という言葉は、直訳すると
俺の罪をこれ以上直視させるな!
という、焦りの宣言です。
責任という言葉から、全力でバックステップ。

あ、焦ってる。
今、全力で話のサイズを踏みつぶしてるわぁ。
そんなことを脳内で考えながら、少し引いた目で観察してみる。
そうすれば、意外とこちらは冷静になれますよ。

ほんとはビビってるんです。そのままワタワタさせときましょう。


