「悪気はなかった」はモラハラ?責任を軽くするモラ語の構造

わ行

今回のモラ語は

悪気はなかった

です。

このモラ語は、当サイトの生体図鑑では

責任転嫁系

に分類されます。

その中でも結果なかったこと型と言えるでしょう。

一見すると

「わざとじゃない」
「気持ちは悪くない」

という弁解のようにも聞こえます。

でも実際は

された側の気持ちより
した側の気持ちを優先する言葉

です。

今日はこの言葉を、ゆるりと分解します。

生体図鑑は現在整備中です。こちらもゆるり進めていきます。

前提

暴言・暴力・物に当たる・経済的締め付け・無視など、
物理的・生活的に危険がある場合は
構造分析よりも安全確保が最優先です。

当サイトではそれは

すぐ逃げて!!

案件です。

また、このセリフを言う人すべてが
モラハラというわけではありません。

  • 一度言っただけ
  • 感情的になっただけ
  • 誤解

というケースもあります。

ただ、この言葉が

責任回避の常套句

として繰り返される場合は、
少し観察してみる価値があります。

実際の会話例を見てみましょう

ねえ、私のマグカップ割った?

探してたらごみ箱に入ってるんだけど・・・

ああ、洗ってやろうと思ったら落とした。

悪気はなかったし、形あるものはいつか壊れるだろ。

新しいの買えば?

謝らずに開き直るとか…

だから、わざとじゃないって言ってるだろ。

悪気がない人間をそこまで叩くとか、お前の性格キツすぎなんだよ

この会話のポイントは

話題が変わっていることです。

よく観察してみましょう

最初の話題は

された側が傷ついたこと

でした。

でも「悪気はなかった」と言われると

話は「傷ついたかどうか」ではなく

「悪気があったかどうか」に変わります。

つまり

された側の気持ちの話が
した側の気持ちの話に変わる

んです。

話の内容がすり替わるあげく、

なぜかモラの感情が優先になるという、理不尽極まりない言葉なんです。

類似モラ語

このモラ語には
似ている言葉があります。

例えば

「そんなつもりじゃなかった」
「冗談のつもりだった」
「深い意味はない」

これらも

された側の気持ちより
した側の気持ちを優先する言葉

です。

共通点は

「結果」ではなく
「意図」に話を移すことです。

どうする?

議論したとしても「わざとじゃないしー」という平行線になりがちです。

なので、こういう時は結果の話だけに戻しましょう。

悪気があるなし関係なく、大切にしていた物が壊されたのは悲しい。

などです。

ただ、これを伝えても反省してくれるとは限りません。

大人の社会では「意図」よりも「結果(被害)」が重視されますが、

モラハラ界では

「俺のピュアな心(悪気のなさ)」

がすべてに優先されるという、
謎のファンタジー設定になっているからです。

住んでる世界が違うんだな

責任を取るって言葉が辞書に載ってないんだな

と、”未確認生物に遭遇しちゃった”くらいの気持ちで流しましょう。

まとめ

悪気はなかった

このモラ語は

相手の胸に矢を突き刺して、

刺すつもり(悪気)はなかったから、俺は無罪。

と言い張る、論理破綻の極致です。

自分が「傷つけよう」と思ってやったこと以外は、すべて「事故」。
事故なんだから、謝る必要も反省する必要もない。

もはや、めちゃくちゃです。

議論など無駄オブ無駄。

こちらが反応しちゃうと、それを燃料にどんどん膨れ上がっていくのがモラ。

深追いせず、右から左に華麗に受け流しましょう!