今回のモラ語は

もっと大変な人はいる
です。
このモラ語は、当サイトの生体図鑑では
同調圧力系
に分類されます。
その中でも“比較を使って感情を小さくする”
相対化圧縮型と言えるでしょう。
目の前の問題解決から逃げるために、
あえて比較対象を巨大化させて
「あなたが甘えている」と扱う方向に持っていく言葉です。
今日はこの言葉を、ゆるり考えていきましょう。

生体図鑑は現在準備中です。こちらもゆるり進めていきます。
前提
暴言・暴力・物に当たる・経済的締め付け・無視
など、物理的・生活的に危険がある場合は、
構造分析よりも安全確保が最優先です。
当サイトではそれは

すぐ逃げて!!
案件です。
また、このセリフを言う人全員がモラハラというわけでもありません。
一度言っただけ
感情的になっただけ
本当に励まそうとしているケースもあります。
実際の会話例を見てみましょう

ごめん、今日本当に体がきつくて。
少しだけ子供を見ててくれない?

はぁ?
世の中には、一人で3人育てながらフルタイムで働いてる母親だっているんだぞ。

え?えっと、何のこと??

もっと大変な人はいるってことだよ。
家で一人見てるだけなのにしんどいとか、甘えすぎだろ。
俺は外で仕事してきてるんだぞ。
よく観察してみましょう
さきほどの会話、どうでした?
ちょっと“ん?”ってなりませんか?
では、少しだけ掘り下げてみましょう。
一見すると
ただの現実的な意見のように見えます。
自分だけが大変なわけじゃない
世の中にはもっと厳しい状況の人もいる
と言われれば、それは確かにそうでしょう。
でもよく見ると
元々の話は
今のしんどさや負担についての共有
でした。
しかしこの言葉が出た瞬間、
話は
今つらいという事実
↓
他と比べてどうか
↓
大したことではないという評価
へと変わります。
つまり
感じているしんどさの話
↓
比較の話
↓
比較で小さくされたしんどさの話
にすり替わっています。
これがこのモラ語の特徴です。
類似モラ語
似ているモラ語に
「みんな我慢してる」
「普通はこうだろ」
「甘えてるだけじゃない?」
があります。
どれも
比較や基準を持ち出して
感情の優先度を下げる
という共通点があります。
類似モラ語はこちら👇
どうする?
このモラ語に対して
「いや私だって大変だし」
「比べる話じゃなくて」
と説明を重ねても、
あまり前に進みません。
すでに相手は
今のあなたの状態ではなく
他との比較の話
に移動しているからです。
なので

ここには居ない「誰か」の話ではなくて
今の私の辛さの話をしています。
と、静かに戻すくらいで十分です。
それでも続くようなら

ようは、やりたくないわけね。
と、心の中でそっとため息をついておきましょう。
まとめ

もっと大変な人はいる
この言葉は、
目の前のあなたの苦しみを、
わざわざ遠くの誰かや架空の誰かと比較して
「お前の悩みは価値が低い」
という方向に持っていく、
いわば「苦労の格付けチェック」のような言葉です。
「言い返さないと負けた気がしてモヤモヤする」
と感じる場面もあるかもしれません。
でも、ここでそのまま乗ってしまうと、
気づけば相手の土俵で消耗している、という流れにもなりがちです。
どうやらこの言葉、
リングに上げるところから始まっているようです。

リングに上がるかどうかは、
こちら次第かもしれませんね。



